毎朝の測り忘れ問題がこれで解消! イスラエル発、ウェアラブル基礎体温計Tempdrop
基礎体温計を使ったことありますか?
基礎体温計は、風邪をひいたときに使う一般的な体温計よりも細く体温を測定することができます。これによって、生理や排卵日の予測や、体の状態を知る手がかりになるので、わずかな体温の変化にも気づくことができるのです。
ただし、正しい測定のためには、原則、安静な状態で、毎朝決まった時間に測ることが勧められています。そのため、基礎体温計は便利な反面このような声もしばしば聞かれます。
画像出典:Trying to conceive? Here’s a new ovulation tracker - ISRAEL21c
「買ってみたものの、決まった時間に起きれず、習慣にできずに終わってしまった」
「旅行中だったため、つい測り忘れてしまった」
「睡眠サイクルがバラバラで、正しく測れる気がしない」
そういった従来の悩みを解決すべく作られた、次世代基礎体温計「Tempdrop(読み:テンプドロップ)」をご紹介します。
まだ基礎体温計を使ったことがないという人にも知ってもらいたい商品です。
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妊活中だった創業者の悩みから生まれた商品
画像出典:Trying to conceive? Here’s a new ovulation tracker - ISRAEL21c
Tempdropの開発のきっかけは、創業者Michael Vardiさんが妊活をしていたときに感じた悩みからでした。
当時2人目の妊活をしていたMichaelさんは、妊娠の可能性を広げるための方法を考え、どのようにすれば最適化できるか調べていたそうです。
「私がリサーチをしてわかったのは、驚くことに、90%の女性、言うまでもなく男性が、タイミング法(妊娠しやすい排卵の時期に合わせてセックスをすること)についてよく理解していなかったことです。さらに、私の妻の基礎体温と排卵には素晴らしい相関性があったことも見つかりました。(筆者翻訳)」(Michaelさん)
引用元:Trying to conceive? Here’s a new ovulation tracker - ISRAEL21c
そして、妊娠率を上げるための最も重要な要素である基礎体温は、手軽かつ正確に測定することが難しいことを彼は痛感します。
このような課題を解決すべく、Tempdropチームによる研究が2013年に開始されました。これには、世界中の睡眠研究を行う学者たちが注目しました。3年間行った先行販売では、アメリカを中心に、カナダ、ドイツ、ロシア、イスラエルで高い評価を得ました。
2017年に初めてのTempdropの一般販売が開始。
Tempdropは販売当初、イスラエル北部で製造され、ウェブサイトを通して販売されていました。2020年からは、Amazonでの取り扱いも始まり、さらに注文が急増しています。
現在のTempdropのユーザーの80%以上はアメリカです。ソーシャルメディアで取り上げられる機会が増え、購入者が増えているようです。
スマホを活用するTempdropのハイテク機能
画像出典:Tempdrop Sensor Quick Start Guide - Tempdrop user support
Tempdropは、しずくの型をしたウェアラブルデバイスです。
専用アプリ「Tempdrop」と連携することで、スマートフォン上で手軽に健康状態をチェックすることもできます。
わずかな体温の変動を見て、排卵期のホルモンの変化を観察します。
Tempdropを使えば、最大排卵日の5日前までさかのぼって予測してくれます。
排卵日予測の他にも、生理日予測、おりものの状態、基礎体温、セックスの記録、ホルモン検査、気分の変化などのデータをまとめて管理することが可能です。
使い方
1.アームバンドを用意
しずく型のTempdrop本体をアームバンドの枠にはめます
寝ているときに本体が外れないように、枠に本体がしっかりとはまっていることを確認し、バンドの長さ調節をしてください
2.就寝前にTempdropの電源をオン
腕に装着する前に、緑のライトがゆっくり点灯するまで、ボタンを長押ししてください
3.腕に装着し、そのまま寝る
腕に装着したら、通常通りに眠ります
夜中に起き上がったり、目が覚めてしまった場合でもそのまま装着を続けてください
4.起床したら、Tempdropを取り外す
起床し動き始める前に、Tempdropを腕から取ってください
Tempdropは30℃以下になると自動で電源が切れます
5.アプリを開き、測定結果を同期
ダウンロードしたアプリを開き、「Start Syncing(同期開始)」をタッチします
本体のセンサーボタンを押して、緑のライトが速く点灯していれば、アプリと接続されています
同期が終わるまで、アプリの画面は開いたままにしてください
同期が完了すると、グラフに結果が反映されます
(同期はおよそ30〜60秒ほどで終わります)
注意:
"使い始めて初めの15日間は測定結果が安定しないことがありますが、これはTempdropが睡眠パターンを学習している段階であるためで、問題はありません。完璧に学習プロセスが終わるまで2ヶ月のデータが必要とされます。避妊のために基礎体温を活用している人は、最初の2ヶ月間は他の避妊法を使うことが勧められています。 また、飲酒、服薬、その他の健康状態によっては、体温が変動することも考えられます。"
引用元:Tempdrop Sensor Quick Start Guide - Tempdrop user support
世界の1万人のユーザーと交流・共有できる
「すべての女性は自分の体をコントロールできる知識を身につけ自信を持つべき。(筆者翻訳)」という考えのもと、わかりやすくて科学的根拠に基づいた技術をTempdropは提供してきました。
引用元:https://www.tempdrop.com/pages/about-us-new
またTempdropは、ユーザーとの絆を深めるコミュニティをとくに大切にしています。さまざまなバックグラウンドをもつユーザーの声に耳を傾けることで、サービスの向上に役立てています。
例えば、Tempdropの公式Facebookグループ「Tempdrop Group」は、ユーザー同士が悩みを共有したり、グループメンバーからアドバイスをもらうことができる場所として、多くのユーザーから活用されてきました。2022年5月時点で、世界中から12,300人以上のユーザーが集まり、安全でクローズドなコミュニティのなかで交流しています。
従来の基礎体温計とくらべて、Tempdropがユニークな5つのポイント
- 毎朝同じ時間に起きる必要がないのでストレスフリー
- メンテナンスは簡単な電池交換のみ
- 電磁波不使用で安心、同期はBluetoothを使ってスマホと接続
- Tempdrop専用のアプリに加え、他の基礎体温管理アプリにも接続・記録可能
- 測定はわずか3時間で完了、睡眠時間があまり取れない人や赤ちゃんがいる人でも使うことができる
2017年に世界初のウェアラブル基礎体温計として発売以来、4000人以上の妊娠報告があったとのこと。
2020年末には専用アプリがリリースし、さまざまな体調の記録をアプリにまとめることが可能になったことで、健康管理を日常のルーティンに取り入れやすくなったのだと思います。
生活リズムがバラバラな人にもおすすめ
Tempdropは、小さい赤ちゃんをもつお母さんユーザーから特に注目されているようです。
従来の基礎体温計では、途中で立ち上がったり、歩いたりすると正しく測定ができなかったため、夜中に何度も起きて赤ちゃんに授乳をしなければいけないお母さんにとっては、かなりハードルの高いものでした。その点で、Tempdropの機能は革新的です。
他にも、以下に当てはまる人にもおすすめです。
- 毎日のスケジュールがばらばらで、同じ時間に起床するのが難しい人
- リズム法で妊娠しやすい日、しにくい日を把握したい人
- 海外に行くことが多いため、生活が時差に影響されやすい人
- 不眠症の人・3〜4時間連続して睡眠することが難しい人
- 仕事がシフト制で生活スタイルが不規則な人
高めの初期費用と長い学習プロセスがネックかも
- 初期費用がかかる(2022年5月時点で152米ドル)
- 正しく着用しないと測定することができない
- 使い始めはアームバンドを着けたまま寝る感覚に慣れないかもしれない
- 使い始めてから学習プロセスには60日間かかるので、その間はTempdropを避妊法として使うことができない
日本で販売されている一般的な基礎体温計の相場はおよそ2〜4,000円ですが、Tempdropの値段はその3倍以上です。体温計としては値段が高い印象を受けますが、Tempdropの機能は基礎体温を測るほかにも、生理管理のサポートや睡眠サイクルの分析といった機能もかねています。
さらに、TempdropユーザーだけのFacebookコミュニティを利用できたり、手厚いカスタマーサポートがあるので、購入後の満足度も高そうです。
日本からも購入可能!
日本からもウェブサイトから購入することができます。
値段は、2022年5月時点で152米ドル(送料込)です。
画像出典:Tempdrop Sensor Quick Start Guide - Tempdrop user support
Tempdropセンサー本体のほかに、アームバンド、トラベルポーチ、ボタン電池、電池交換ツール、ユーザーマニュアル、アームバンドフレームピンのスペアがついてきます。
小さい子供を持つお母さんユーザーを中心に好評の声が
「以前は、口で基礎体温を測っていましたが、毎日続けることができませんでした。今は赤ちゃんがいるので、夜のあいだずっと授乳をしなければいけなく、Tempdropなしでは体温を測るのは難しかっただろうと思います。Tempdropの手軽に使えるところが好きです。(筆者翻訳)」
「私は看護師で週3日夜勤があるので、睡眠スケジュールが不安定です。眠る時間も起きる時間も、毎日ばらばらです。Tempdropのおかげでとても助かっています。排卵検査キットと妊活アプリを併用しながら、排卵期と基礎体温を1つのグラフにまとめることが可能になり、とてもいい感じです。(筆者翻訳)」
「これは素晴らしいフェムテック商品です。母乳育児で子供と添い寝をするなど、完全にイレギュラーaな睡眠サイクルのなか、自分の月経サイクルを把握できています。私の体温はとても安定していて、データも信頼性があります。Tempdropを使って妊娠することができましたし、この2,3年間は避妊を目的で使用しています。これはとても価値があります。カスタマーサービスも素晴らしいです。全ての疑問とリクエストに対応してくれて、とても親切でした!(筆者翻訳)」
引用元:Amazon.com: Customer reviews: Tempdrop Fertility and Ovulation Tracker – Wearable Basal Body Temperature (BBT) Monitoring Sensor and Fertility Charting App (S/M 5.2-14 Inch)
Reviews
筆者より
この記事では、イスラエル発の基礎体温計Tempdropについてご紹介しました。
基礎体温を記録するメリットには、生理日や排卵日が予測できる、PMS対策がしやすくなる、体調の変化に気付きやすくなる、肌荒れしやすい時期がわかるなど、たくさんあります。これまでの基礎体温計といえば、「毎朝同じ時間に測定しなければならない」や「起きたばかりの安静な状態で測定しなければいけない」など、多くの人にとってはハードルが高いイメージだったのではないでしょうか。
そういった意識も少しずつ変わりつつあるようです。妊活をしている・していないにかかわらず、誰もが自分の体についてより深く知ろうという動きがあります。今は健康状態もスマホで管理するのが当たり前になっている時代。Tempdropのようにより簡単かつ正確に体温を体調管理できるサービスは、これからもますます需要が高まりそうです。
基礎体温計にトライしてみたけど習慣にすることができなかったという人、気になっていたけどなかなか始めるきっかけがなかったという人は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
参考
Menstrual Cycle Tracker | Basal Temp Charting ToolHillel's Tech Corner: Tempdrop helps women track fertility while asleep - The Jerusalem Post
Trying to conceive? Here’s a new ovulation tracker - ISRAEL21c
この記事を書いた人
性教育・フェムテック領域に興味津々な20代のメンバーで構成される、ピルモット編集部による記事です。