オーガニックコットンへのこだわりでヒットした生理ナプキン「Rael」

公開日 2021-10-29 更新日 2021-10-29

毎月訪れる生理をどんなふうに過ごすかは人それぞれ異なります。

使い捨てのナプキンを使う人、快適さからタンポンを選ぶ人。さらに最近ではサステナブルな選択肢として、吸水ショーツ、月経カップ、布ナプキンを使う人。生活スタイル、肌質、予算、経血量など、その人にあった生理用品があると思います。

最近では、便利でユニークな生理用品の選択肢は増えていますが、どんな人も絶対に注意したいのが生理用品の「安全性」です。

健康を意識した食生活への関心の高まりから、オーガニックフードなどをはじめとした安全で栄養価の高い食品を選ぶ人が増えていますが、安全で身体に優しい生理用品について考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。

欧米では健康と環境問題に配慮し、オーガニックコットンを100%使用した生理ナプキンやタンポンを選ぶ人が増えています。

この記事では、アメリカで最もレビュー評価の高く、そして売上数が多い、オーガニックコットン製生理ケアブランドの一つのRael(ラエル)と、Raelが創立当初からこだわり続けているオーガニックコットン製ナプキンについて紹介しています。

アメリカの生理の衛生管理に警鐘を鳴らしたRaelのCEOと賛同した友人たち

創業者イメージ https://www.getrael.com/pages/about-rael

ブランドRaelは、韓国系アメリカ人女性のヤンヒさんと彼女と親交の深かったビンナさんとアネスさんによって、2017年につくられました。

それぞれが、ディズニーの元マーケティングプロデューサー、ジャーナリストから転向したベストセラー作家、建築に精通するアートディレクターというとてもユニークなバックグラウンドを持っています。

そんな彼女たちによって作られた、Raelのオーガニックコットン製生理ナプキンは、あっという間に世界中から注目が集め、販売開始からたった6ヶ月でアマゾンの女性ケア部門で1位になりました。

rael商品イメージ https://www.getrael.com/products/organic-cotton-pads

Raelがはじまったきっかけは、彼女たちが住むアメリカの生理にまつわる衛生環境に疑問をもったことでした。女性の健康の向上のためには、より清潔かつ機能性の高い生理用品が必要だと感じます。

そして、彼女たちのルーツである韓国の最先端技術と、アメリカ製のオーガニックコットンを掛け合わせ、Raelのオーガニックコットン製のナプキンが誕生しました。

Raelの4つの特徴

安全性

有害な化学物質を含まない、清潔で安全な原料

高機能性

消費者の意見に寄り添い、臨床実験を何度も重ねた、高いパフォーマンス性

Kビューティーサイエンス

韓国の美容技術を用いた最先端サイエンス

サステナビリティ

オーガニック製の自然素材を用いた地球に優しい製品作り

rael商品イメージ2 https://www.getrael.com/blogs/r-blog/tagged/health?page=3

また、発売当初すぐに人気を集めた理由には、Raelのオーガニックコットンへの強いこだわりがあります。Raelの製品には、OCS認証やUSDA認証といった、数々の厳しい審査を通った100%オーガニックコットンだけが使用されています。

なぜいまオーガニックコットンを使用する人が増えているのか

コットンイメージ https://www.getrael.com/blogs/r-blog/tagged/health?page=3

日本でも徐々に取り扱いが増えているオーガニックコットン製の生理ナプキンですが、オーガニック製生理ナプキンを使用するメリットはいくつかあります。

Raelの公式サイトのブログで紹介されているメリットをいくつか紹介します。

地球にやさしい

オーガニックコットン製の生理ナプキンは、環境に優しい生理用品の選択肢として挙げられています。オーガニックコットン製ではない生理ナプキンが、完全に分解されるまでには800〜100万年ほどかかると言われているのに対し、オーガニックコットン製の生理ナプキンはたった2年で分解されます。

また、コットンの栽培の過程で農薬を一切使わないため、生態系のなかでも特に重要な役割を果たすハチや虫、鳥たちを殺してしまう恐れがありません。

そして、オーガニックコットン製の生理ナプキンはオーガニックコットン製ではない生理ナプキンよりも、少ないエネルギーと水量で製造することができます。また、多くの場合、生分解性で堆肥(たいひ)化可能です。

優れた通気性

オーガニックコットン製の生理ナプキンは吸収剤にセルロースが使われているので、通気性をキープすることができます。ふわふわとした柔らかい素材で、不快なアレルギーやかゆみを抑えることに有効です。

通気性に優れているため、ムレから生じやすい真菌や細菌感染のリスクも抑えることができます。

身体に優しい

オーガニックコットン製ではない生理ナプキンには漂白される工程で発生したダイオキシンが含まれています。ダイオキシンは発がん性との関連性も懸念されているため、安全性からオーガニックコットン製の生理ナプキン選ぶ人が増えています。

WHOによると、ダイオキシンはホルモン、免疫系への悪影響、ひどい生理痛や子宮内膜症などの生殖にかかわる影響があるそうです。

デメリット

・オーガニックコットン製ではない生理ナプキンに比べ値段が高い

オーガニックコットン製の生理ナプキンは、オーガニックコットン製ではない生理ナプキンに比べると値段が高い場合がほとんどです。最近では、売られているオーガニックコットン製の生理ナプキンの種類も増え、価格も様々なので、好みのブランドや予算に合わせて購入することもできます。

・購入できる場所が少ない

日本ではオーガニックコットンを購入できる場所に限られているため、オーガニック・スーパーマーケットや品揃えが多めの大きい薬局に行かないと購入することができないかもしれません。

出先で急に生理になってしまったなどの場合、近くにお店に駆け込んで対応するということは難しそうです。

日本でRaelを購入する方法

アメリカではRaelのオーガニックコットン製ナプキン(表記名:Organic Cotton Pads)はRael公式ウェブサイトと大手薬局やスーパーなどで販売されており、日本ではamazonやiHerbで購入が可能です。

rael商品イメージ3 https://www.getrael.com/products/large-pads

販売サイトに寄せられたレビュー

公式ウェブサイトより(和訳)

「わたしは多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)と子宮内膜症を患っていて生理が重く、痛みもあります。病院の先生にオーガニック製の女性用衛生用品を使用し、(何か症状が改善されるか)様子を見てみることを勧められました。人生が変わりました!(省略)有名メーカーの商品を何年も使っていたので、それと同等の吸収力と「カバー力」がオーガニック製の商品に備わっていると思っていませんでした。Raelの生理ナプキンは私のお気に入りです。わたしだけかもしれませんが、Raelに変えてから生理痛がとてもよくなりました。Raelの他の商品を試すのが楽しみです。」(筆者翻訳)

引用:Organic Cotton Pads | Rael

iherbの日本ユーザーのレビューより

「海外の生理用品にしてはごわつかずとても上質な商品です。なお、レギュラーサイズですがアジアの商品のサイズと比べると多い日用のサイズです。 商品はよいですが割高なので、星4つです。 2度目の購入してみての感想を追記します。多い日でも安心(吸水性に問題なし)、そして不思議と臭いが全く気にならない。 少しお高いけどやっぱりいい商品だと思います。」

「もうずっとリピしてます。すぐ肌荒れしてしまうのが悩みでしたが、これに変えてだいぶ楽になりました。パッケージもおしゃれな色合いでかわいいです。海外のものは個包装の開封時にバサバサと大きな音がするのが気になっていましたが、これは割と静かに開封ができるのも嬉しいです。」

引用:Rael, オーガニックコットンカバーパッド、レギュラー、14枚

筆者のコメント

今回の記事では、日本でもドラッグストアなどで取り扱いが広がっている、オーガニックコットン製の生理ナプキンとアメリカで最も売れているオーガニック生理ケアブランドのRaelについて紹介しました。

普段ナプキンを購入するときは、あまりこだわりを持たずに、値段、経血量などで良さそうなもの選んでいた人が多いのではないでしょうか。薬局などで生理用品売り場にいるところを、あまりジロジロと見られたくないという理由から、なるべく少ない滞在で済ませたいと考える人もいるようです。

私もこれまではオーガニックコットン製ナプキンについては、「なんとなく良さそう」というイメージでした。具体的にどのようなメリットがあるのか、デメリットがあればどのようなものがあるのかはよく考えたことがありませんでした。

いくつかあるメリットのなかで、とくに環境へのメリットを考えて、オーガニックコットン製のナプキンを積極的に使いたいなと思いました。デメリットにあげられているように、コンビニやスーパーでは買えないところが多そうですが、Raelは日本でもアマゾンやiHerbで展開されているので、国内でもオーガニック製のナプキンを使う人が増えそうです。

海外の様々なオーガニック生理ケア商品を調べるなかで、筆者が驚いたのは、欧米の若い世代が金銭面ではない、環境や倫理性を考慮して生理用品を選んでいる点でした。安全性を考えてオーガニック食品を選んだり、食べ物の地産地消に取り組む人が増えているように、生態系や作り手の労働環境にも配慮しながら生理ナプキンを選ぶ若い人が増えているのですね。

また、オーガニックコットン製ではないナプキンに含まれる化学物質が引き起こす健康への悪影響については、科学的根拠が十分ではないと言われていることがあります。それでもなお、Raelのサイトにはオーガニックコットン製の生理ナプキンに変えたところ、「生理が軽くなった」、または「使うナプキンの枚数が減った」という声が寄せられ続けています。Raelが提唱する、オーガニックコットン製生理用品の安全性についてもっと知りたい人は、Rael公式ウェブサイトをチェックしてみてください。

生理が特に重い人、アレルギーなどの肌トラブルに悩んでいるという人は、記事を参考にオーガニック製の生理ナプキンを選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。

【参考】

Rael | Holistic Period Care for All Womankind
Organic Cotton Tampons: Why You Should Make The Switch – Rael
Why You Should Make The Switch To Organic Feminine Hygiene – Rael
Organic feminine care startup 'Rael' founded by three Korean women tops sales on 'Amazon' | allkpop
Rael, オーガニックコットンカバーパッド、レギュラー、14枚

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