自慰行為(マスターベーション、オナニー、ひとりエッチ)って知ってる?安全な自慰行為のために知っておきたいことを解説
自慰行為という言葉を聞いたことはありますか?意味を知っている人は「恥ずかしいこと」というイメージを持っているかもしれませんが、果たしてそうでしょうか?
この記事では、自慰行為とはなにか、自慰行為をする際の気をつけることを解説していますので、ぜひ読んでみてください。
自慰行為ってなに?
自慰行為はマスターベーションやオナニー、最近では、ひとりエッチ、セルフプレジャーという言葉でも表現され、自分の手や器具を使って性器を刺激し、性的な快感を得る行動のことを指します。
自慰行為は「恥ずかしいこと」というイメージがあるかと思いますが、決してそんなことはありません。自慰行為をした結果、高まった性欲を落ち着かせたり、リラックスしたり、リフレッシュできるといった効果があることも確認されています。
17〜19歳の女性の自慰行為経験者は42%
普段の会話で、自慰行為に関することを口にしづらいことが多いかと思いますが、2018年の日本財団の調査によると、17~19歳で自慰行為をしている男性は89.8%、女性は42.0%という結果がでています1)。
女性でも5人に2人くらいの割合で日常的に自慰行為をしている人がいるというのは、多いと感じるでしょうか。それとも少ないと思いますか。
自慰行為には「回数は週に◯回まで」などといった決まりはありません。はじめに書いたように、自慰行為にはメリットも多く、恥じたり後ろめたく思ったりする必要はありません。また、妊娠の可能性が0%の性行為でもあり、妊娠のことを気にせず安心して行うことができます。
ただ、自慰行為のやり方によっては今後に影響が出る場合もありますので、注意すべき自慰行為を自分もしていないかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね。
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自慰行為をするときの注意点
自慰行為は、マナーの観点からも、他人が途中で入ってきたり、目撃されたりする恐れのある場所を避けて、自分だけのプライバシーが確保できる空間で行いましょう。
手や指を使ってクリトリスや腟の中を刺激する自慰行為が一般的ですが、その際に性器を傷つけないように爪を短くして整え、事前に手洗いをして清潔な手で行いましょう。
これから紹介する自慰行為には注意すべき点があります。あなたはこんな自慰行為をしていませんか?
アダルトグッズを使った自慰行為
ローター、バイブなどのアダルトグッズを使った自慰行為は、適切な方法で使う分には健康に影響を及ぼすことはありません。繰り返し使えるグッズの場合は、使用後水や石鹸で洗って乾かし、清潔に保ちましょう。
注意しておきたいこととして、アダルトグッズでは刺激が強くなりやすいということがあります。強すぎる刺激に慣れるとオーガズムに達する(イクとも呼ばれている)ハードルが高くなってしまいます。
例えば、パートナーができたときにセックスをしても気持ちよさが半減してしまうかもしれません。結果としてセックスがうまくいかなくなってしまいます。
男性の場合は、刺激が強い自慰行為を続けていると腟の中で射精ができなくなるリスクがあります。
アダルトグッズ以外の物を使った自慰行為
製品や食品などで自慰行為を行うことは、好奇心をそそるかもしれませんが安全面や衛生面から全くおすすめできません。
性器の皮膚や粘膜は傷つきやすく、肌が荒れたり細菌・ウイルス感染を起こす恐れがあります。
また、挿入したものの、取れなくなってしまって医療機関を受診せざるを得なくなることも実際にありますので、性器に接触する目的で作られていないものを腟や肛門に入れるのは絶対にやめましょう。
床を使った自慰行為
床や机の角に性器を強く押し付けて行う自慰行為(俗に床オナとも呼ばれます)も、アダルトグッズと同じように刺激が強くなりやすいため、控えたほうがよいでしょう。強い刺激に慣れてしまうと、セックスでの快感を感じにくくなってしまいます。
ちなみに、男性が床オナでしかイケなくなると、前項で説明したようにセックスのときに勃起できなくなったり、腟の中で射精できなくなります。
性交渉で物足りなくなっていたら刺激が強すぎるのかも
今これを読んでいる方の中に、手の刺激だけで行う自慰行為や性交渉では物足りなくなっていませんか?それは、強い刺激に慣れてしまいつつあるかもしれませんよ。
使うとすぐにオーガズムに達してしまうような刺激の強い道具は使わない・使う頻度を減らし、時間はかかっても手や指の刺激だけでオーガズムに達せるように普段から練習をしておくとよいでしょう。
男性の場合は、男性用のアダルトグッズにはオナホールという道具もありますが、コンドームをつけて使用すると刺激をマイルドにすることができます。
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自慰行為のことばかり考えて、生活に支障が出ていたら病院に相談してみよう
性的なことをずっと考えていたり、自慰行為やセックスにふけって学校や仕事に支障が出ているということはありませんか?
自慰行為やセックスなど性的な行為を「日常生活にも支障が出ていて、自分の意思ではコントロールできずやめたいのにやめられない」というという状態に当てはまるときは、性的なことへの依存症となっている可能性があります。
このような悩みはそもそも人に言いにくい、言っても真剣に悩みを聞いてもらいづらい、そもそも本人が病的だと自覚していないという性質があります。
もしかして…と思ったときは、心療内科や精神科で相談してみましょう。受診のハードルが高ければ、まずは婦人科へ行ってみるのも選択肢です。
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【参考】
18歳意識調査「第6回–セックス-」調査報告書|日本財団 2018年12月18日この記事を書いた人
産婦人科医師。平成28年に旭川医科大学医学部を卒業後、函館五稜郭病院、釧路赤十字病院を経て、現在は産婦人科医として市中病院で臨床経験を重ねる。総合病院やクリニックで産科、婦人科、生殖医療に携わる。日本医師会認定産業医。日本産科婦人科学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本生殖医学会所属。