「もしかしてLGBTQ+かも」と思ったときに考えてみてほしいポイント紹介

公開日 2022-05-27 更新日 2022-05-27

「自分のセクシュアリティって、一体なんなんだろう?」
そんな悩みを持っている方は、意外と多いかもしれません。

実際、パレットークというメディアでLGBTQ+についての発信を行う中で、多くの読者の方から「自分のセクシュアリティがわからずに不安です」というお声をいただくことがあります。

まだまだ日本の社会では性のあり方に関して"普通"とされるものが根強く残っています。
具体的には「シスジェンダーでヘテロセクシュアルであること」が、当然視される風潮がありますよね。

セクシュアリティの説明

当然、日常のなかで触れる映画やドラマ、物語のなかで、様々な性のあり方、セクシュアリティを持つキャラクターと出会う機会も限られています。

とくに若い世代の方々にとっては、当事者のコミュニティと出会う機会も限られている場合も多く、もしかしたら「自分は普通じゃない…」と悩んでいる方も少なくないでしょう。

また、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーなどの性のあり方については、近年少しずつ知名度が高まってきましたが、一方でそれ以外の性のあり方はまだまだ知られていない現状があります。

「まわりは恋愛トークで盛り上がっているけど、自分は恋愛をしたいと思わない…」
「生まれたときの性は女性だけど、しっくりこない。かといって男性になりたいわけじゃない…」
そんなモヤモヤを抱えている人も、いるかもしれません。

今回は「もしかして自分はLGBTQ+かもしれない」と思ったときに、考えてみてほしいポイントをご紹介します。

いろんなセクシュアリティについて調べてみる

冒頭で書いたように、「LGBT」という言葉の知名度は近年とても高くなりました。しかし、性のあり方はこの4つだけというわけではありません。

実際、「このどれにも当てはまらない」と感じる人は多いですし、また複数のセクシュアリティがあわさった性のあり方を持つ人もいます。

そんなときには、まずはいろんな性のあり方を調べてみることがおすすめです!

性のあり方の例

LGBTQ+について書かれた本を読んでみたり、多様な性のあり方を持つキャラクターがでてくるドラマや映画を見ることで、ヒントが得られることもあるかもしれません。

最近では、様々なサイトでセクシュアリティ診断を受けてみることもできます。
必ずしも自分に1番しっくりくるセクシュアリティが表示されるとは限りませんが、「自分の性のあり方を理解するきっかけ」と捉えてみてください。

また、地域やオンラインのコミュニティなどで実際に他の当事者と話すことで、様々な性のあり方について知ることができるかもしれません。
なかには、10代〜20代前半の若者向けのグループや、LGBTQ+かもしれない人も参加できるグループもありますので、ぜひ調べてみてください。

パレットークでも、なるべく多くの性のあり方についてエピソードを紹介できるようにしていきます!

大切なのは言語化すること

しかし、ここでポイントなのは「必ずしも既存の性のあり方にピッタリと自分を当てはめる必要はない」ということです。

たとえば、自分のことを「男女のどちらでもない」と感じる人のことをXジェンダー(やノンバイナリー)と呼びますが、その中でも実に様々な性のあり方が存在しています。

たとえば

  • 中性:男/女の中間
  • 無性:男/女のどちらでもない
  • 両性:男/女のどちらの要素もある
  • 不定性:性自認が移り変わる

などなど…

また、同じレズビアン(や他のセクシュアリティ)の中でも、自分の性のあり方をどう捉えるかは人によって違いますし、その微妙な違いこそが自分らしさの1つだったりもします。

さらに、「Xジェンダー×レズビアン」「ゲイ×Aロマンティック(※1)」「ヘテロセクシュアル×デミロマンティック(※2)」などなど、性のあり方の組み合わせはのです。

(※1)Aロマンティックとは…恋愛感情を持たない/持ちづらい
(※2)デミロマンティック…強い絆を感じた相手にのみまれに恋愛感情や性的欲求を持つ

もしかしたら、すでに名前のあるセクシュアリティのどれにもしっくりこない、という人もいるかもしれませんが、「いろんなセクシュアリティを知って当てはめる」のではなく「知ることをヒントに自分の性のあり方を言語化してみる」と捉えられるといいかもしれません。

パレットークオリジナルの性のあり方診断シートも参考にしてみてください!
(画像を保存して書き込んでもOK!よければSNSなどでシェアしてみてくださいね)

性のあり方診断シート

最後に、そもそも自分の性のあり方がはっきりとしないことに対して不安を抱えている方が多い理由について、少し考えてみたいと思います。

冒頭でも書いたように、まだまだ社会の中で"普通"とされる性のあり方がとても限定的な現状が残っています。

そのため、その"普通"から逸れる人に対しては、社会や周囲の人から
「それってどういうこと?」
「本当にそうなの?気のせいじゃない?」
「そのうち"普通"になるよ」
など、常にプレッシャーがかけられてしまっている、とも言えます。

逆に言うと、いわゆる"普通"とされる性のあり方を持つ人(LGBTQ+ではない人)は、そもそも自分の性のあり方を誰かに説明する必要はありません。

この文章を読んでいる方のなかには「自分はLGBTQ+ではないな」という方もいると思います。

誰もが自分の性のあり方を当たり前に尊重される社会にしていくために、当事者か、非当事者かに関わらず、性の多様性について一緒に学んでいけるといいですね。

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