LGBTQ+フレンドリーなサービスを紹介!
近年、「LGBTQ+フレンドリー」という言葉を目にする機会が本当に増えてきました。
まだまだLGBTQ+当事者の多くは、さまざまな制度、世の中の認識などの課題によって必要なサービスを安心して使うことが難しい場面が多く残るなかで、少しずつ多様性やインクルーシブについて考えアプローチする企業が増えてきたことはとても嬉しいことです。
とはいえ、一言でLGBTQ+フレンドリーといっても必要とされる内容はさまざま。
なぜなら、これまでの連載のなかでもご紹介してきたとおり、LGBTQ+のなかでも1人ひとり性のあり方は異なり、また性のあり方によって直面する困りごとも多様だからです。
今回は、さまざまな分野で提供されているLGBTQ+フレンドリーなサービスをご紹介します。
ここでご紹介するのは、LGBTQ+フレンドリーなサービスのごくごく一部ですが、もしこれを読んでいる方が困りごとを抱えていたらぜひ参考にしてみてください。
また、もしまわりに困っている人がいる場合には、本記事の情報をシェアしていただけると嬉しいです。
@here - LGBTQ+フレンドリーなサービスを探せる情報アプリ
「LGBTQ+だから…」と諦めてしまう人を1人でも減らしたい、という想いで開発された@hereでは全国のLGBTQ+フレンドリーなサービスを簡単に探すことができます。
「なにかしたいことがあるけど、LGBTQ+フレンドリーなところがいいな…」
というときに、まとまった情報をアプリで検索できるので、オススメです。
またこのアプリでは、LGBTQ+フレンドリーなサービス以外にも、近くの多目的トイレの情報や、イベントの情報なども調べることができます。
今は必要ではないかもしれないサービスであっても「いつか必要になったときここで調べることができる」と思えるアプリがあることで、安心につながる人がいるのではないでしょうか。
「性の多様性」を最重視した #LGBTQ+ ライフスタイル情報アプリ『@ here』
iOS:https://apple.co/31QzmmH
Android:https://bit.ly/3EJmcXt
IRIS(LGBTsが安心してお部屋探しができる不動産サービス)
実はLGBTQ+当事者は、家を探す/借りるときにも困難を抱えてしまうことが多くあります。
さまざまな要因で審査に落ちてしまったり、物件自体を紹介してもらえなかったり、というケースがあるのです。
LGBTQ+当事者をはじめとするスタッフが、性のあり方に関わらずスムーズに安心してお部屋探しのサポートをしてくれるのが、IRIS(アイリス)です。
LGBTs当事者またはアライ(理解のあるストレート)のスタッフにより運営されている不動産仲介会社
LGBTs不動産のIRIS(アイリス) - LGBTsのお部屋探し、賃貸、同棲をサポート
ここでご紹介したIRISのほかにも最近は、首都圏以外でもLGBTQ+当事者のための不動産会社などが増えてきました。
住まいは、私たちが毎日を安心してすごすうえで、基盤となる大切な空間です。その住まい探しの段階で、LGBTQ+当事者にとってハードルが高くなってしまっている現状が、1日もはやく改善していくために、不動産業界全体における認識も、アップデートされていってほしいと思います。
ジョブレインボー(LGBT求人サイト)
仕事をするうえで、カミングアウトをするかしないかは人それぞれ。
ですが多くの人にとって職場は1日の大半を過ごす場所。そこがLGBTQ+に対する理解のない環境だった場合、自分らしく働くことが難しいと感じる方は多いと思います。
実際に職場において、ハラスメントやアウティングによって安心して働き続けることができなくなってしまうLGBTQ+当事者もまだまだ多いのが現状です。
しかし一方で、LGBTQ+を始め、ダイバーシティ&インクルージョンに積極的に取り組んでいる企業も最近はとても増えてきました。
定期的な社内研修の実施や、アライコミュニティの活動などの風土改革の取り組みの他にも、社内制度として、同性パートナーシップ制度を導入し、異性夫婦と同等の福利厚生を利用できる会社なども少しずつですが増えてきています。
そうしたLGBTQ+フレンドリーな企業の求人情報が集まっているのが、ジョブレインボーです。
審査に通った企業のみが掲載されているので、転職や就職を考えている方は参考にしてみてください。
LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の就活・転職・仕事・採用の求人情報サイト
LGBT求人サイト「ジョブレインボー」就活も転職も、自分らしく
すべての企業がLGBTQ+フレンドリーになる社会にむけて
以上、LGBTQ+フレンドリーなサービスをご紹介しました。
ここでご紹介した他にも、たくさんのLGBTQ+フレンドリーなサービスや企業が存在します。
少しずつではありますが、性のあり方に関わらず安心して毎日を送れる社会に近づいているのかもしれません。
しかし本来であれば、すべての企業がLGBTQ+フレンドリーとなり、性のあり方によって選択肢が限られない社会にしていく必要があります。
この記事を読んでくださっている方の中には、LGBTQ+ではない方も多いと思いますが、性のあり方に限らずLGBTQ+フレンドリーな企業やサービスを積極的に利用することも社会を変える力の1つになります。
「LGBTQ+フレンドリー」とわざわざ言う必要のないくらい、誰もが安心して利用できるサービスばかりの社会にしていきたいですね。
LGBTQ+当事者が気軽に相談できる団体紹介
最後に、LGBTQ+支援団体の一部もご紹介します!
ここであげた他にも、さまざまな団体がサポートや相談を受け付けています。
「LGBTQ+ 地域の名前」などで検索してみてくださいね。
にじーずは10代から23歳までのLGBT(かもしれない人を含む)が集まれるオープンデーを定期開催している一般社団法人です。オンライン相談も受け付けています。
Twitter:@24zzztw
セクシュアルマイノリティに関する悩みを無料でLINE相談することができます。
Twitter:@LLinq2018
この記事を書いた人
1993年東京生まれ。早稲田大学卒業。編集ライター。大学在学中よりフェミニズム活動に参加し、署名活動やパフォーマンス、レクチャーなどを行う。ウェブメディア「パレットーク」副編集長をつとめる傍ら、ジェンダーやフェミニズムに関しての執筆や講演を行う。