旅行と生理がかぶってしまった… 生理中でも快適に飛行機で過ごす方法!

公開日 2023-04-13 更新日 2023-04-13

最近は遠方へ行くために飛行機を利用する人も増えていますよね。海外旅行を計画しているという人もいるかもしれません。

そんな楽しみにしていた旅行の出発前に、まさかの生理…!そんな経験をしたことはありませんか?機内の狭い座席に座りっぱなしだったら…時差があるフライトだったら…と、いつもとは異なる環境に不安になりますよね。

この記事では予期しない生理でも慌てないための対策便利グッズなどをまとめました。実際に働くCAさんの声も紹介しています。これを読んでおけば長時間フライトでも快適に過ごせるはず!

生理中に飛行機に乗るリスクはある?

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結論、生理中に飛行機に乗ることで体に影響はありません。ストレスを和らげ、リラックスして過ごすことを心がけましょう。

注意したいのは長時間のフライトのとき。座っている姿勢がずっと続くため、いくつかのリスクも考えられます。まずはどんなリスクがあるのか知っておきましょう。

経血モレ

使い捨てのナプキンやタンポンを使っている場合、決められた時間(ナプキン目安2、3時間に1度)に交換することで、経血モレは防げます。

フライト時間が長い場合、何回かトイレに行って交換したいところですが、気流次第ではなかなかシートベルト着用サインが消えなかったり、隣の人が寝ていてなかなか声をかけづらいことも…。

自分のタイミングでトイレに行けないことがあるため、経血モレがおこりやすいのです。

足のむくみ

ずっと座ったままの姿勢では下半身の筋肉を使うことが少なくなるため、血液の循環が悪くなります

その結果、下半身の血液が心臓に戻りにくくなり、血液中の水分が水にたまっている状態、いわゆる「むくみ」が起きてしまいます。

さらに、生理中は女性ホルモンや自律神経が不安定なため、普段と比べてむくみやすい状態です。旅行中はたくさん歩き回ることもあるので、むくみの原因は解消しておきたいところです。

生理周期の乱れ

飛行機で移動することで現地時間と体内時間(概日リズム)にズレが生じる「時差ボケ」によって、睡眠サイクルだけでなく、生理周期までも乱れてしまうことがあります。

これは、体内時計が生理周期を決定するホルモン分泌に関わっていて、体内時計が乱れると生理周期まで乱れてしまうためです。

ほかにも、時差ボケの症状である睡眠障害や日中の眠気がストレスとなり、生理周期の乱れにつながることもあるそうです。

【低用量ピルユーザー向け】ピルの飲み忘れ

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低用量ピルは、毎日同じ時間に服用することでいろんなメリットが得られますが、長時間フライトや大きい時差があるフライトの場合、服用時間をうっかり間違えてしまう可能性も少なくありません。

生理不順や月経困難症、生理痛、肌荒れの改善や避妊のために低用量ピルを服用している人は、きちんとした効果が期待できなくなったり、服用時間のずれで、不正出血が起こる可能性もあるので注意です。

【低用量ピルユーザー向け】血栓症のリスク

低用量ピルを服用している人は、ごくわずかながらも血栓症のリスクが高まると言われています。これは低用量ピルに含まれる女性ホルモンによって血液が固まりやすくなるからです。

血栓症になるケースがまれにあることを念頭に置きつつ、血栓症になりやすい人の項目(喫煙者、高血圧患者、糖尿病患者など)に当てはまっていないか確認しましょう。

覚えておきたい!便利な機内対策7選

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さきほどのリスクを考慮し、最小限に抑えるためにできることを考えておきましょう!ここからは、機内を快適に過ごすための7つの対策を紹介します。ぜひ参考にしてください。

1.座席は通路側を指定

生理用品の交換に2,3時間に1回ほどトイレにいくことを想定すると、気兼ねなくお手洗いに立てる通路側を選ぶのがカギです。

通路側の席をとるには、オンラインチェックイン時に座席指定するか、空港でのチェックイン時にスタッフの人に直接口頭で希望を伝える方法があります。

また、添乗員さんに事情を伝えれば搭乗後でも空いている席へ移動ができる場合※があります。飛行機のドアが閉まったあとや、離陸後に安定飛行に入ったタイミングで声をかけてみましょう。

※満席時を除いた場合

2.ストレッチで血流促進

機内のむくみ対策には、座った状態でできる「かかと上げ下げ」や「足首回し」が血流促進におすすめ!ぜひこちらの動画を参考にしてみてください。

@pillmotto 座りながらできるから楽ちん〜#冷え性 #ストレッチ #ためになるtiktok #おすすめにのりたい #学校や会社でやってみてね ♬ 삐삐(BBIBBI) - 아이유(IU)

また、トイレで座席を立つタイミングで屈伸をするなど、適度なストレッチを行うことで、むくみや血栓のリスクを減らすことができます。

3.水分補給はこまめに

乾燥した機内では、体内の水分が不足しがちになってしまいがち…。生理中であれば、体内の巡りをよくするためにも、こまめな水分補給が大切です。

一般的にコーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物は、利尿作用があるので避けた方がいいと言われています。水やノンカフェインドリンクを選びましょう

フライト時間の長さによっては、ペットボトル1,2本持っておくと安心かもしれません。国際線の場合は、出国手続き後のエリアにあるショップで購入しておきましょう。

4.生理用品は多めに携帯

機内という普段と異なる環境では、一番使い慣れている生理用品を使うのがベター。余裕を持って多めに持っておくと安心ですね。

空港で生理用品を購入する場合、検査場や出国手続き前にドラッグストアでの購入がおすすめです。搭乗前のエリアだとなかなか見つけられなかったり、種類もかなり限られてしまうので注意です。

5.暖かい&ゆったりした服装

機内は冷房で冷えていることが多いので防寒着は必須です。季節にかかわらず、厚手の靴下やはらまき、上着などで体を冷やさない工夫をしましょう。小さくたためるダウンジャケットやインナーは、かさばらないので便利です。

服装選びのポイントで重要なのがボトムス。締め付けの少ない、ゆったりめのワイドパンツがおすすめです。逆にデニムのような体にフィットする硬い素材はNG。短い丈のスカートやパンツも冷えやすいので避けた方がいいでしょう。体を圧迫するベルトは外すか緩めておきましょう。カラーは万が一経血がモレてしまっても目立ちにくいような暗色が好ましいです。

6.痛み止めは痛みがひどくなる前に

生理中に腹痛や頭痛などがおこる人は、常備薬を持参しましょう。痛みを感じたタイミングですぐ服用することで、正しい効果が期待できます。

長時間フライトの場合は、効果が切れてしまう場合に備え、多めに持参すると安心です。あらかじめ服用方法や用量を確認しておきましょう。

7.【低用量ピルユーザー向け】服用時間を調整

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国際線の利用時、目的地との時差によっては低用量ピルの服用時間を調整する必要が生じるかもしれません。旅行前と同じ服用時間にするのが望ましいですが、実際にはそこまで厳密でなくても大丈夫です。時差に応じて、以下の対策を参考にしてください。

  • 時差が小さい場合(2〜3時間程度)であれば、旅行前と同じタイミングで服用して大丈夫です。
  • 時差が大きい場合は、現地時間に合わせて服用時間を調整することがおすすめです。最後の服用から24時間空けず、かつ飲みやすい時間を見つけて服用するといいでしょう。
  • 飲み忘れてしまった場合でも2日以上経っていなければ、気づいたタイミングでできるだけ早く服用し、翌日からいつもの通りに服用すれば問題ありません。ただし2日以上経っている場合は、服用を中止し次の生理がくるのを待ちましょう。

時差が大きくなるほど服用時間を調整することが重要になります。また、飛行機の中でピルを服用する場合は、飲み忘れに気をつけてくださいね。

これがあると便利!機内用持ち物リスト

急な生理でも準備さえちゃんとしていれば大丈夫!こちらの持ち物リストをぜひ参考にしてみてください。預け荷物ではなく、機内用の手荷物に入れておくことを忘れないでくださいね。

ナプキンやタンポン

生理用品は小さめのポーチに入れておくと丸見えにならず、バッグごとトイレに持って行く手間もないので快適。ナプキンとショーツを一緒にした「履くナプキン」もあるので、経血量が多い人はぜひチェックしてみてください。

シンクロフィット

シンクロフィットは、ナプキンと組み合わせてプラス約2時間分の吸水量を追加できる生理用品。包装紙も本体も水に流せるのでかさばらず機内向き◎

吸水ショーツ

ナプキンやタンポンだけでは不安なときは、吸水ショーツと併用すると安心。ユニクロや無印良品、3COINSなどでも購入できます。

デリケートゾーン専用ウェットシート

長時間フライトでシャワーを浴びることができないときにサッと拭けるので、ニオイや不快感解消に重宝します。そのままトイレに流してOKなので※、ポーチに入れておきたいアイテムです。

※メーカーによっては流せないタイプもあります

常備薬

生理中に腹痛や頭痛が起こりやすい人は、常備薬を忘れずに持っていきましょう。国際線なら必要に応じて、目的地の時差を考慮し服用時間を調整するなどしましょう。

防寒グッズ

生理中は冷えを感じやすくなるので、カーディガンや靴下、はらまき、アームウォーマー、レッグウォーマーなどの温度調整がしやすい防寒グッズを用意することがおすすめです。

困ったときはCAさんに声をかけよう

航空会社によってさまざまですが、生理でサポートが必要な乗客に対応してくれるところが多いようです。生理用品が足りなくなりそうなときや、冷えで体調が心配というときは、機内のCAさんに声をかけてみましょう。

実際に国際線で働くCAさんによると、機内トイレに生理用品を設置している航空会社がほとんどで、普段は鏡の扉(ミラーキャビネット)の中トイレットペーパーの下あたりに収納されていることが多いそうです。機体によって場所が異なるので、見つからなかったときや入っていなかったときは「気軽に声をかけてください!」とのことです。

機内トイレイメージ画像

また、機内に貸し出し用のブランケットが余っていればもう1枚もらえることがあります。必要なときはCAさんにお願いしてみましょう。用意がない場合も、お茶などの温かい飲み物で対応してくれることがあるので、寒いときは我慢せずに相談しましょう。

さいごに

この記事では生理中に飛行機を利用する人向けに、知っておきたいリスクや対策を紹介しました。機内で快適に過ごすためにこちらを参考にしていただければ嬉しいです。

とくに長時間フライトの場合は、血栓症やむくみなどの心配があります。低用量ピルを服用している人はリスクが高くなるため注意しておきたいポイントです。

リスク予防として水分補給や適度なストレッチ、体を冷やさないないなどの対策をしましょう。生理中はご紹介したリスクに注意した上で、体調と相談しながら旅行を楽しんでくださいね!

【参考】

Flying During Menstruation
ナプキン交換のタイミング|エリス 女の子クリニック
足のむくみ | 横浜血管クリニック
生理によるむくみは改善できる!むくみの原因と改善方法【根本解決】 | ぷらす鍼灸整骨院(大阪・兵庫・東京・横浜・広島で展開中)
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