ピルのオンライン処方に対応している医療機関・サービス6選!料金や特徴を比較
「ピルの処方のためだけに通院は面倒だから、できればオンラインで頼みたい」
これからピルを使ってみたいという方で、このようにお考えの方は多いのではないでしょうか。
一方で、多くの方は「オンラインでの注文は不安」と感じています。さらに、オンライン診療を行う医療機関はたくさんあり、どれを選べばいいのかがわかりませんよね。
そこでこの記事では、ピル処方ができるおすすめのオンライン医療機関・サービスを厳選して6つご紹介します。
オンラインでのピル処方をご希望の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ピルのオンライン処方の仕組み
ピルは高い避妊効果や生理痛軽減効果など、多くのメリットを期待できますが、入手するためには医師による処方が必要です。最近ではオンライン診療を行う医療機関が増えてきているため、わざわざ医療機関に出向く必要がなく、入手しやすくなっています。
オンラインでの処方(主に避妊目的)の場合、次のような流れでピルを処方してもらうことができます。
【オンライン処方の流れ】
- サイトやアプリで診療予約
- スマホやパソコンからオンラインで診療(ビデオ電話など)
- 郵送でピルが送られてくる
【オンライン処方でかかる費用の目安】
- 診察料・・・1,000~3,000円程度(保険外の場合)
- ピルの代金・・・約3,000円(1シート/1カ月分)
- 送料・・・500円程度
通常は1カ月ごとの処方となりますが、医療機関・サービスによっては数カ月分まとめての処方や定期発送が可能なところもあります。オンライン処方では、ピルの代金に加えて診察料と送料がかかります。
医療機関やサービスによって、取り扱いのあるピルの種類が異なります。
【ピルの種類と用途】
- 低用量ピル・・・避妊、生理痛やPMSの軽減、ニキビ治療など
- 超低用量ピル・・・副作用を抑えたピル
- 中容量ピル・・・主に生理日の移動など
- アフターピル・・・緊急避妊薬
それでは、以下におすすめの医療機関・サービスを6つご紹介します。(以下は2021年9月時点の情報です)
24時間いつでも予約・診察OK「Pills U(ピルユー)」
ピルユーでは、電話、もしくはビデオ通話で医師が診察を行います。予約は24時間可能で、通常予約のほかに「今すぐ診察」を選ぶこともできます。
いつでも診察可能なうえ、更新の際の診察料は無料、定期便なら送料も無料と、うれしいポイントが満載です。取り扱っているピルの種類も豊富です。申し込みから診察までの操作がわかりやすく、初めての方にもおすすめです。アプリ不要で、手軽に申し込めますよ。
さらに Pills U では、定期便を選択するとピルの代金が10%引きになります。そのため、長く利用するほどお得です。
また、緊急避妊用のアフターピルをお探しの場合、なるべく早く使用する必要があるため、配送を早く受けられる医療機関を選ぶ必要があります。Pills Uなら24時間受診が可能なうえ、診察後には東京23区限定で即時配送をしてもらえます(別途、特別配送料3,300円)。
【基本情報】
診察予約ウェブから24時間可能
診察時間24時間可能
取り扱いピル
低用量ピル(2,970円(税込)〜/月)
超低用量ピル(12,100円(税込)〜/月)
アフターピル(9,339円(税込)〜/回)
初診:1,650円(税込) 更新時診察料:定期便の場合は無料
送料定期便:無料 単品購入:550円(税込)
定期発送
3カ月分まとめて配送(10%割引)※
※12カ月ごとに診察が必要
クレジットカード決済 コンビニ後払い(単品のみ)
■1年利用した場合の料金目安(※低用量ピルで計算)
2,673円(定期購入10%引き)×12カ月+1,650円(初診料)=33,726円
公式サイト:https://www.lecinq-clinic.jp/online/pill/
定期便が安い「クリニックフォア」
出典:低用量ピル | オンライン診療 | 処方日本一 | 国内最安級| 処方実績26万件 【クリニックフォア】
クリニックフォアは、 処方実績が国内ナンバーワンを誇るオンライン診療サービスです。電話での診察が可能で、最短1分のスピード対応など、利用者にうれしいサービスが満載。費用も安く、利用者も多いので利用しやすいサービスといえます。
予約から診察までの時間がとにかく早く、利用者の口コミを見ると予約5分、診察5分の計10分で完了したとの声も。忙しい女性にとって、待ち時間や診察時間が短時間で済むのはうれしいですね。
定期配送やまとめて処方できるサービスがあると、何度も受診する必要がなく楽ですよね。クリニックフォアなら、2カ月、3カ月、半年と長期処方の期間を細かく選択でき、長期の定期配送を選択すると15%も割引になります。
【基本情報】
診察予約ウェブから24時間可能
診察時間
平日 9時~20時
土日 9時~17時
低用量ピル(3,278円(税込)〜/月)
超低用量ピル(7,150円(税込)〜/月)
中用量ピル(5,478円(税込)〜/月)
アフターピル(12,100円(税込)〜/回)
1,650円(税込)
※2回目以降の診察では同じ薬の「追加配送」を選択すると診察料はかからない(医師の診察から1年以内)
550円/回
定期発送
2カ月処方
3カ月処方:5%OFF
半年処方:10%OFF
定期配送:15%OFF
クレジットカード決済
GMO後払い(コンビニ・銀行・郵便局・LINE Pay)
代金引換
■1年利用した場合の料金目安(※低用量ピルで計算)
(2,783円(15%OFFの定期配送価格)+550円(配送料))×12カ月+1,650円(診察料)=41,646円
公式サイト:https://www.clinicfor.life/disease-tx/telemedicine-pill/
アプリで注文できる「スマルナ」
スマルナはアプリをダウンロードするだけで利用できるオンライン診療サービスです。アプリ内で完結する手軽さが魅力です。
アプリはオンライン診療を行うためのプラットフォームであり、診察は国内で開業または医療機関に属している医師が行ってくれます。
アプリを登録後は、アプリ上で問診に回答し、医師を選んで診察を待ちます。医師の準備ができるとアプリ通知が届き、オンラインでテキストおよびビデオでの診察が行われます。診察までの時間は医師の状況により、数分〜数時間、長くて半日程度かかることがあるようです。
【基本情報】
診察予約アプリから24時間可能
診察時間24時間(担当医師の都合により、診察できない時間帯が生ずることがある)
取り扱いピル
低用量ピル(2,728円(税込)〜/月)
超低用量ピル(5,830円(税込)〜/月)
中用量ピル(6,050円(税込)〜/月)
アフターピル(9,328円(税込)~/回)
1,650円(税込)
低用量ピルの定期便プラン(13カ月処方・27日周期)あり
※6カ月ごとに検査が必要
クレジットカード決済
NP後払い(「コンビニ」「郵便局」「銀行」「LINE Pay」)
■1年利用した場合の料金目安(※低用量ピルで計算)
4,180円(低用量ピル定期便)×12カ月=50,160円
公式サイト:https://smaluna.com/
割引キャンペーンがうれしい「マイピル オンラインクリニック」
出典:低用量ピル・アフターピルのオンライン診療|マイピル オンラインクリニック
マイピル オンラインクリニックは、電話診療が可能なオンラインサービスです。料金の安さと電話による手軽さが魅力で、処方は6カ月分まで可能です。
ピル1シートが半額になる「はじめて割」のほか、送料・薬代ともに半額になる「学割」など、割引サービスも充実しています。高額なアフターピルも割引の対象となるため、学生や初めての利用の方に、特におすすめです。
さらに、アフターピルをお探しの方にはうれしいサービスも。マイピル オンラインクリニックは診察時間が21時までですが、深夜便・バイク便があるため、急ぎの配送が可能です。こちらも東京23区限定となりますが、最短60分で配送してくれます。
【基本情報】
診察予約ウェブから24時間可能
診察時間8時〜21時
取り扱いピル
低用量ピル(2,690円(税込)〜/月)
アフターピル(2,980円(税込)~/回)
初診:1,650円(税込)
再診:550円(税込)
ネコポス:550円(税込)
深夜便:3,300円(税込)+梱包代が別途550円
バイク便:6,600円(税込)+梱包代が別途550円
3カ月分
6カ月分
クレジットカード払い
コンビニ後払い(手数料5%)
銀行振込
■1年利用した場合の料金目安(※低用量ピルで計算)
(2,690円(ピル代)+550円(配送料)×12カ月)+1,650円(初診料)+550円(再診料)= 41,080円
公式サイト:https://mypill.online/
用途ごとに相談が可能「ケイ・レディースクリニック」
ピルの処方数日本一を誇るケイ・レディースクリニック。避妊や生理痛の緩和に用いる低用量ピルのほか、緊急避妊に用いるアフターピル、ニキビ治療に用いるピルなども処方してもらえます。
実績がある医療機関で、処方だけでなく、さまざまな相談に乗ってもらうことも可能です。施設を持っている医療機関のメリットは、定期検査などのフォローがしっかりしていることと、主治医にさまざまな相談をしやすいこと。施設を持っている医療機関なら、所在地がはっきりしていて安全です。
ケイ・レディースクリニックは診察にZoomアプリを用いるため、事前のダウンロードが必要です。
美容皮膚科があるため、ピルをニキビ治療に活用したい方に、特におすすめです。
【基本情報】
診察予約ウェブから24時間可能
診察時間
月~土:11時~12時半/14時半~18時半
日・祝日:11時~12時半/14時半~17時半
低用量ピル(3,300円(税込)~/月)
アフターピル(14,600円(税込)~/回)
初診料:保険証の提示で1,100円(自費診療3,300円)
追加処方の場合の診察料:無料
660円(手数料込み)
定期発送1年分まとめて購入も可能
支払方法
Visa, MasterCard, AMEX,JCB(クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード)
コンビニ決済(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、セイコーマート)
■1年利用した場合の料金目安(※低用量ピルで計算)
(3,300円(ピル代)×12カ月)+660円(配送手数料)+1,100円(保険診察料)= 41,360円
公式サイト:https://www.oakclinic-group.com/on-pill/
医療法人のため安心「ピル・オンライン」
ピル・オンラインは、大阪と銀座に3箇所のレディースクリニックを運営する医療法人オーク会の運営サイト。実際に施設がある医療機関のため、安心して受診が可能です。
初診の場合、まず患者登録のための電話連絡が必要です。その後、メールにて患者情報を送信します。問診表などはサイト上に掲載されたものをダウンロードし、印刷して使用します。
診察まで若干の手間はかかりますが、信頼できる医療機関でピルを頼みたい方にはおすすめです。
【基本情報】
診察予約電話受付:平日10時~16時
診察時間平日10時~16時
取り扱いピル
・低用量ピル(2,200円(税込)~/月)
・アフターピル※1
・月経移動ピル※2
※1.アフターピルは調剤薬局での受け取りになるため、薬代は薬局で支払いになります。
※2.金額は日数によって異なります。
オンラインピル診察料(550円(税込))
ピル管理料(2,660円(税込))
自費処方箋料(740円(税込))
無料
調剤薬局での受け取りも可能(自費処方箋料740円(税込))
初回は1シート(1カ月分)のみ
2回目以降は6シート(半年分)まとめての処方が可能
クレジットカード決済
■1年利用した場合の料金目安(※低用量ピルで計算)
(2,200円(ピル代)×12カ月)+(550円(診察料)+2,660円(ピル管理料)+630円(自費処方箋料))×3回= 37,920円
公式サイト:https://www.oakclinic-group.com/on-pill/
オンライン診療を利用する際の注意点
オンラインでのピル購入を考えている場合は、次の2点に注意しておきましょう。
ピルの用途によって詳しい医療機関を選ぶ
ピルには避妊以外にもさまざまな効果があり、使用の目的によって用いる種類も異なります。ピルの主な使用目的は、避妊・生理痛軽減・ニキビ治療・生理日の移動・更年期症状の軽減などがあります。
避妊やPMSの軽減が目的の場合は、そこまで医療機関による違いはありません。しかし、それ以外の用途の場合は、その分野に専門知識のある医療機関を選んだほうがいいでしょう。
例えば、ニキビ治療が目的であればニキビ治療に詳しいケイ・レディースクリニックのような医療機関が最適です。また生理日の移動の場合には医師への細かい相談が必要になります。サイト上に「生理日の移動」と記載がある医療機関を選ぶといいでしょう。
ピルは保険適用で費用が3割負担になる
避妊や生理日の移動が目的(病気以外)の場合、ピルの料金は保険適用とはならず、全額自費負担となります。ただし、生理痛の軽減に用いる場合には、保険適用となる可能性があります。
ピルの料金が保険適用となるのは、子宮内膜症や月経困難症と診断された場合です。生理が重い場合、月経困難症と診断される可能性は大いにあります。
保険適用となると、1シート3,000円ほどするピルが900円ほどで購入できます。
ただし、オンライン診療では初めから保険適用不可としているところがほとんどのため、保険適用のためには実際の産婦人科を受診する必要がでできます。
【1年の診察料の違い】
・全額自費負担の場合
3,000円×12カ月=36,000円
・保険適用の場合
900円×️12カ月=10,800円
診察料も合わせると、保険適用になるかどうかでかなり負担額は変わります。そのため、生理痛にピルを使用したいと考えている方は、一度、婦人科を受診することをおすすめします。
オンラインでのピル処方は自分に合った医療機関を選ぼう
オンラインでピルを頼むなら、自分のライフスタイルに合った医療機関を選びましょう。料金以外にも、診察時間や定期配送の有無など、さまざまな特徴があります。
今回の記事を参考に、ぜひ自分に適した医療機関を選んでくださいね。
なお、生理痛の軽減にピルを用いる場合は保険適用になる可能性もあるため、一度、産婦人科を受診してみるといいでしょう。
【参照】
低用量ピルのオンライン診療・通販|Pills U低用量ピル | オンライン診療 | 処方日本一 | 国内最安級| 処方実績26万件 【クリニックフォア】
スマルナ|アプリで診察、ピルが届く
低用量ピル・アフターピルのオンライン診療|マイピル オンラインクリニック
ピル処方数日本一【ケイ・レディースクリニック新宿】
ピル・オンライン®|医療法人オーク会
この記事を書いた人
三児の母・ライター。もともと教育関係の仕事に従事していたが、第三子出産を機にフリーライターとして活動開始。中学・高校の教員免許(保健体育)、幼稚園教諭免許、保育士など教育関係の資格を持つ他、メンタル心理カウンセラー資格を保持。教育や健康分野の記事執筆、絵本脚本の執筆など幅広く執筆活動を行う。
著書:「ある日突然、障害児の母となったあなたへ」