アフターピルを初めてオンラインで購入する方必見!安全・確実に避妊するために知っておきたいこと

公開日 2021-11-10 更新日 2021-11-10

記事監修医

フィデスレディースクリニック

松本智恵子先生

滋賀医科大学卒業。京都大学医学部婦人科学産科学教室に入局後、 大津赤十字病院、洛和会音羽病院などを経て、フィデスレディースクリニックで勤務。
産婦人科専門医、日本女性医学会会員。

アフターピルは避妊に失敗したときに妊娠を回避するための唯一の救済薬です。ところが、いざ購入しようと思ってもお店では売っていません。

初めて使うとなると分からないことも多く、誰にも聞けないまま一歩も踏み出せずに悩んではいませんか?避妊の確率を上げるためには、できるだけ早い対処が必要です。アフターピルを誰でも安全にオンラインで購入できる方法をお教えします。

アフターピルの使い方や副作用、値段についても知っておけば、いざという時に役立つはずです。

アフターピルとは

アフターピルとは、「薬の作用で排卵を遅らせる」もしくは「受精や受精卵の着床を着床を防ぐ」ことで高い確率で妊娠を回避できる薬です。

低用量ピルよりもホルモンの量が多く、ホルモンバランスに大きく影響を与えるため、あくまで緊急時に使用するものと考えましょう。普段の避妊であれば身体への負担も少なく、99%以上の避妊ができる低用量ピルが適しています。

アフターピルは、性交渉から72時間以内に服用できれば80%以上の確率で避妊できるとされています。さらに24時間以内であれば95%と非常に高い避妊率です。

服用するタイミングが早ければ早いほど高い確率で妊娠を回避できるので、アフターピルが手に入ったら1回1錠をできるだけ早く服用しましょう。

アフターピルの種類

日本で緊急避妊薬として認められているのは「レボノルゲストレル法(ノルレボを使用する方法」「ヤッペ法(プラノバールを使用する方法)」だけですが、諸外国では「エラワン」もアフターピルとして高い実績があります。

エラワンは国内では認可されていませんが、取り扱っている医療機関もあります。それぞれ1錠5000円〜1万円以上するものがほとんどで、値段が高く市販されていないこともあり気軽に購入できないのが実情です。

アフターピルの値段は種類に関わらず、扱っている医療機関によって大きく差があります。2万円以上するものもありますが、ジェネリック薬品の「レボノルゲストレル」は先発品のノルレボよりも安い値段設定がされています。

ノルレボ

ノルレボの主成分は黄体ホルモン(レボノルゲストレル)です。72時間以内に1錠服用すると、排卵前であれば排卵を遅らせることができ、受精しないようにする作用があります。排卵後であっても、受精しにくくしたり、子宮内膜を着床しにくい状態にすることで、妊娠を回避する作用があります。

排卵が近い危険日の妊娠も85%の確率で阻止でき、副作用が少ないことから多くの産婦人科で処方されています。

エラワン

エラワンはウリプリスタール酢酸エステルを主成分とし、1錠服用すれば排卵を遅らせることができます。ノルレボとの違いは、ノルレボのタイムリミットの72時間を超えていても、120時間以内であれば避妊率が98%以上あるという点です。

排卵の近い危険日でも95%の確率で妊娠を阻止できます。エラワンは海外では主流のアフターピルですが、日本ではまだ認められていません。また、エラワンを取り扱っている医療機関も少ないです。

副作用には個人差があり、どちらも少ないとされていますが、吐き気や頭痛、倦怠感、不正出血が比較的多くみられます。眠気や生理周期の乱れ、腹痛などが起こることもあります。

副作用に関しては一時的なもので、身体に悪い影響を与えることはありません。

オンラインでのアフターピルの入手方法

アフターピルは日本ではまだ市販されておらず、病院を受診して処方してもらうか、薬局サイトを通して海外から「個人輸入」という形で購入するしかありません。

しかし、個人輸入の場合は「偽物の可能性」「副作用への対処が難しい」「商品がタイムリミットまでに届かない可能性」があるため、おすすめしません。

オンライン診療は、予約をすれば問診や医師の診察を対面チャット上で済ませることができます。病院へ行く手間がなく、スケジュールの合間にも診察が受けられて便利です。また、近くにアフターピルを扱う産婦人科がない場合や夜間、休日に受診したい場合にもオンライン診療は便利です。

薬の処方については「処方箋が指定の薬局へ送られて取りに行く」または「直接処方箋を受け取って薬局へ渡す」方法があります。最近では「処方された薬を送ってくれる」病院もあり、ウェブサイトなどで受け取り方を確認することができます。

オンライン診療では薬代に加えて診察料も必要です。(※もしも、性犯罪の被害であれば警察に届けると公費負担にできます)
オンライン診療での支払いはクレジットや郵便振替、代金引換、GMO後払い決算など様々なのでさまざまですが、事前に診察を希望する医療機関に確認しましょう。

初めての購入ならオンライン診療で

初めてアフターピルを使用するのであれば、副作用が出ないとは言い切れず、何かあったとき時に相談できる場所が必要です。その点、オンライン診療なら医師がフォローしてくれるので安心です。

最近では、診察後に即日アフターピルを郵送してくれる医療機関(専用のアプリが必要な場合もある)があり、薬の受け取りまで全てオンラインで完結できるシステムもあります。薬局に足を運ばないのでとても便利ですが、薬の受け取りは安全性と確実性の面から調剤薬局で指導を受け、その場で服用することが推奨されています。

とくに初めてアフターピルを服用する場合には、安全性の面から薬剤師に直接「飲み方」「副作用」「もしもの時の対処方法」など聞くようにしましょう。

もしも、オンライン診療を受けた医療機関クリニックが遠距離の場合には、薬が手元に届くまでに時間がかかることがあります。アフターピルはできるだけ早く服用することが大切なので、医師は手元に届く時間も計算しながら処方してくれるはずです。

まとめ

アフターピルを初めて購入するとなると、手軽さや費用の安さで個人輸入を選びがち。でも、禁忌や副作用などのリスクも含めて、自己判断で購入するのはとても危険です。自分が服用してもよいことを確認した上で、緊急避妊薬を医師に処方してもらい、薬剤師の指導を受けて正しく服用するようにしましょう。

アフターピルによる副作用が現れたときも、オンライン診療を受けていればすぐに相談もできて安心です。とくに、持病など健康面に不安がある人や副作用が気になる人は、オンライン診療がおすすめです。

誰かに顔を合わせることもなく、自宅で薬を受け取れるなどメリットも多いのでぜひ活用してみましょう。

【参照】

緊急避妊薬ってどんな薬?:緊急避妊について|富士製薬工業株式会社
医薬品等を海外から購入しようとされる方へ - リスクが潜む個人輸入
緊急避妊に係る取組について|厚生労働省

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