フィデスレディースクリニック
松本智恵子先生
滋賀医科大学卒業。京都大学医学部婦人科学産科学教室に入局後、
大津赤十字病院、洛和会音羽病院などを経て、フィデスレディースクリニックで勤務。
産婦人科専門医、日本女性医学会会員。
フィデスレディースクリニック
松本智恵子先生
滋賀医科大学卒業。京都大学医学部婦人科学産科学教室に入局後、
大津赤十字病院、洛和会音羽病院などを経て、フィデスレディースクリニックで勤務。
産婦人科専門医、日本女性医学会会員。
今回の記事には「できるだけ早く生理を終わらせたい」と、さまざまな方法を試してみたことがある人に知ってほしい情報がたくさん!
噂話に惑わされて失敗しないためにも、生理出血について正しい知識を得ましょう。生理と低用量ピルとの関係についても解説しています。
真っ赤な生理出血が1週間以上長引くときには、過長月経や過多月経の可能性があります。正常な生理であれば3~7日で終わりますが、茶色くて少ない量の血液がダラダラ続くのは、子宮や膣の中に血液がとどまって出てくるのに時間がかかったケースです。
ただ、生理出血の量が多いと生理期間も長くなりやすく、生理については個人差が大きいため自分で異常を判別するのは難しいこともあります。
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「ジャンプや膣トレなどで生理が早く終わる」と家族や友人から耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、ジャンプをしても生理出血が早く終わることはありません。膣トレやいきむことも同じです。膣の筋力を鍛えてもトイレでいきんでも、子宮は収縮しないので子宮内膜を早くはがせるわけではありません。ただ単に膣内にたまった血液が出てくるだけです。
布ナプキンやタンポンなどを使用すると生理が早く終わるという話もあるようですが、生理用品によって期間が短くなることはありえません。
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本当に生理を早く終わらせたいのであれば、子宮を活発に収縮させるか、子宮内膜の厚みを減らす必要があります。しかし、生理出血の量を自分でコントロールすることはできません。
生理の量は生理周期によるホルモンのバランスによって決まります。
たとえば、強いストレスを長期に渡って感じているときや、過激なダイエットでほとんど食べていないなど、ホルモンバランスが崩れると生理が短くなったりなくなったりします。
ピルは体のホルモンバランスを調整できるので、生理の期間を短く調整することができます。
ピルを服用すると、出血の量が減って生理期間が短くなります。なぜなら、子宮内膜が厚くなるのを抑制する作用があるからです。
ピルにはエストロゲン(卵胞ホルモン)が含まれているため、ピルを飲むことで、脳はエストロゲンを分泌する必要がないと判断します。そうすると、卵巣からはホルモンが分泌されなくなるため、子宮内膜が厚くならなくなります。
生理周期のコントロールには、低用量ピルもしくは中用量ピルを毎日1錠服用します。医師に処方してもらうことで自分に合った種類を選んでくれ、飲み方も教えてくれるので正しく服用することができます。
中用量ピルは、血栓症などの副作用のリスクが高くなるため、生理の不調や避妊目的で使用することは少ないです。生理を一時的に早める・遅らせるといった生理の移動目的であれば、短期間しか使用しないので、副作用のリスクが少ないと考えられます。ただ、その場合は自由診療となります。
生理の期間が長すぎる、出血量が多すぎる、生理痛が重いなどの治療であれば、保険適用がされる低用量ピルという選択肢もあります。
生理を早く終わらせるためにピルを使いたいのであれば生理の状況を把握しておき、相談できる医療機関を探しましょう。
参考
月経について | 女性特有の健康課題 | 働く女性の健康応援サイトこの記事を見ている人にオススメ
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この記事を書いた人
美容医療に関する記事の執筆や監修を手がけている。
総合病院で婦人科や外科系病棟で勤務し、多くの経験を積むも出産・育児のため退職。訪問看護ステーションと美容皮膚科・形成外科クリニックとのダブルワークを経て、5人目の出産を機に看護師の資格と経験を活かして美容・医療ライターとして活動の幅を広げている。
【実績】
・医療・美容・健康系から子育てまで多数の分野で執筆
・男性美容メディア「BiDAN」で美容の専門家に認定
・マイナビ「おすすめナビ」のエキスパートに認定
・脱毛サイト「ダツモウ.com」の監修者
・男性美容メディア「DAN LEAD」の記事監修
・子育て相談サイト「子育て相談ドットコム」では豊富な経験からQ&Aに回答中